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『9時間目 普遍的価値「民主主義」』

 
 思想初心者のための解説「9時間目」を始めます。
 今回の講義は、普遍的価値だと言われている民主主義についてです。

 

<民主主義(democracy)>
 民主主義(democracy)の語源は、古代ギリシアの「デモクラティア」に由来します。民衆を意味する「デモス」と、支配を意味する「クラティア」を組み合わせた用語です。
 つまり、民主主義とは民衆支配のことであり、人民の多数の意志によって政治を決定する政治制度や運営方法のことなのです。成年男女に対する普通選挙権などによって判定されることもあります。
 民主主義について参考にすべきは、何と言ってもプラトンの『国家』です。古代ギリシャにおける話なのですが、そこで語られている民主主義への批判はなんと現在においても有効なのです。民主主義が素晴らしいと考えている人は、まずはプラトンの民主主義批判に反論してみてください。有効な反論ができたら教えてくださいね。
 民主主義を肯定するってことは、結局は多数決が正しいという思考回路につながるわけですよ。そういった視点から民主主義を考えると、直接民主主義と間接民主主義の違いが焦点になったりします。
 直接民主主義とは、国民が直接に政策を決定する制度です。インターネットなどを使えば簡単に実現できますね。間接民主主義とは、国民が代表者を選出し、その代表者が政策を決定する制度です。代議制民主主義とも呼ばれたりします。
 民主主義が素晴らしいと思っている人は、直接民主主義を目指す傾向があります。民主主義の危険性を認識している人は、間接民主主義で多数決原理に制限をかけようとする傾向があります。
 民主主義に賛成をしている人というのは、大きく分けて2パターンが考えられます。一つ目は、多数決で出た結論は絶対的に正しいと考えている人です。このタイプの人は、愚かな人になるわけです。二つ目は、多数決で出た結論が正しいとは限らないけれど、多数派についておこうと考えている人です。このタイプの人は、卑劣な人になるわけです。
 ということで、民主主義は普遍的価値ではありません。あなたが民主主義万歳という姿勢からは距離を取っているなら、あなたは精神的な意味における貴族なのかもしれません。

 


【補習】
 民主主義を普遍的価値とか、肯定的価値と見なす現代の価値観も、はっきり言って異常です。
 民主主義者とか名乗っている人は、愚かな人か、もしくは卑劣な人なので、あんまり信用しないようにした方が良いですよ。
 さらに詳細に「民主主義」や政治制度について知りたい場合は、『政治制度論』を参照してください。

 

 

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