2022年3月アーカイブ

#メディアワークス文庫

読了。
今回もたいへん面白かったです。
時間の流れがあるシリーズなので、扉子さんが高校生になっていてビビったなり。
#MdN新書

これからの備えとして必読でしょう。
本書ではなくても、これらの災害への備えのために、何らかの情報は読んでおくべきことを強くお勧めします。
#中野剛志

読了。

突然、「コロナは、ただの風邪だ」とか「緊急事態宣言は、効果がない」とか騒ぎはじめた迷惑な学者って、いったい誰なんだ(笑)
#NHK100分de名著

ニーチェの運命愛が語られる。

"キリスト教は「真実を語れ」と命令することで、噓をつかずに真実を見つめる姿勢(=誠実さ)を人間のなかにつくりあげてしまった。そして、それが神そのものに向かっていったとき、あろうことか、神は人間がつくり出したものであることがわかってしまった、というわけです。"

なんてこったい。
#NHK100分de名著

ブッタは天才。
単純に頭が良いと思う。

"もしそのような苦しい世界であっても、どこかに心優しい救済者がいて、私たちに救いの手をさしのべてくれるというのならありがたいことです。しかしブッダは、この世界をしっかり観察した結果、「そういう救済者はどこにもいない」と確信しました。"

な、なんだってーーー。

#角川文庫 #西原理恵子

2度目の通読。
やっぱり凄まじい本だ。
教訓と名言しかない。
絶対読むべし。
#講談社現代新書

"日本語文法では学校文法のように主語を特別扱いしません。いくつかある成分のなかの一つであるという考えです。"

参考になる説明がいくつも。
#NHK出版

宮沢賢治のすごさは、読書量が増えてくるにつれわかってくる気がします。
#NHK出版

世阿弥は本当にすごいです。
単行本に比べてkindleは安いのお勧め。
#ハヤカワ文庫NF

神は数学者かもしれないし、数学こそが神なのかもしれない。
数学はおそらく、この世界そのものよりも深いだろうから。

"現代のプラトン主義者たちは、プラトンの数学的形式の世界は実在すると主張し、この世界に属する〝客観的に真〟な数学的命題の具体例を挙げている。"

この仮説は強力ですよね。
私も数学については、どちらかというとプラトン主義ですね。
哲学的にはまったくプラトン主義ではないですけど。

#東洋経済新報社

ある意味で、基本文献。
ロジカル・シンキングを知らない人は読んでおこう。
#ちくま新書

人類史の代表的な戦略思想家6名が簡潔に紹介されています。
『孫子』を除いた他の戦略書は、いきなり読むと挫折する可能性があるので、本書から入ってみるのは有効でしょう。
#青土社 #ユリイカ

日本の妖怪って、もはや市民権を得ている感じですよね(笑)
妖怪そのものよりも、妖怪が生み出された精神性に興味があるわけで。
#青土社 #ユリイカ

本好きがあらゆる本を読んでいくと、偽書の面白さにまでいきつきます。
偽書が偽りである所以とは?
#文響社

幅広い日本の知識が得られる本。
雑学的な記述がとても面白い。

"「伽羅」の香木はプラチナよりもはるかに高価で1gあたり1万円以上するものも多い。"

とか、ためになるか微妙だけど、興味深い記述が満載。


"「あそび」とは本来、神を楽しませることを意味する言葉で、それを行うのが巫女の務めであった。"

「遊び」をもっと深く知るためには、こちらの著作が有益(自著紹介)

#岩波書店 #自由意志

"要するに、私たち人間は推論能力をもつのだというまさにこの考えから、人間は意志をもつという考えが生じているのである。"

教科書的な自由意志の説明がなされています。




"中世の自由意志の問題は、物理学よりもむしろ神学によって突き動かされていた。"

歴史的な自由意志論の変遷も興味深いものです。
#岩波科学ライブラリー #自由意志

量子力学という観点から語られる自由意志の問題。
これは面白いでしょう。


"「アインシュタインが量子力学を攻撃するために持ち出した疑問の答えは確かにあったが、それは彼が望んだものではなかった 月は誰も眺めていないとき、確かにそこに実在していないのである」というマーミンの言葉"

面白いです。

#講談社選書メチエ #自由意志

"環境的要因にしても、遺伝的要因にしても、そこでの「取り返しのつかなさ」についてはさまざまな程度の差が存在する、ということだ。"

興味深い議論がここに。

"神は欺かないし、そもそも邪悪なことをなさない、というドグマ(独断=教義) と、神が創造したはずの世界に明らかに悪が存在している、という事実をどう調停させるのかという問題は古代からずっと存在してきた難問である。"

ここに踏み込んだ本はこちら↓

#海と月社

幅広い視点からバランスよくセールスについて語られている本。
セールスに関わるなら読んでおいて損はないでしょう。

『営業はいらない』

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#SB新書

挑発的な書名だが、内容はしっかりしている。
営業をしている人は特に読んでおくことを勧めます。
営業ではなくても、経営者にとっても学生にとっても有益。
#ダイヤモンド社 #中野剛志

"もし、パンデミックが長期化するならば、各国の資本主義経済は、かつてない「大きな政府」を有したものへと変異するだろうということだ"

これからの世界を予測する一冊。
#東洋経済新報社

現代の必読書。
移民賛成派も反対派も、とりあえず読まずに語るのはありえない本。

"たとえば我々はインド人にも中国人にもなれないのだ。それなのに我々は、世界中の誰もが欧州に移住し、欧州人になれるのだと信じるよう期待されている。"

鋭い指摘ですよね。

#講談社現代新書 #橘玲

"大半の果実は「とてつもなく賢い者」が独占していく"

裏道がここに示されていて。
#ポプラ新書 #中野信子

"面白いことに、赤ちゃんが家にいるところによく帰るお父さんは性欲がおちていきます。"

これは分かるなぁ(笑)

"そろそろ、もっと新しいテクノロジーやシステムを大いに活用して、産む母と育てるスペシャリストの分業を戦略的に進め、親の心理的余裕を確保する社会インフラとしていくべきではないかと思います。"

参考にすべき意見かもしれません。

『瓶詰の地獄』

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#角川文庫 #夢野久作

短い作品ですが、そこに込められたものは非常に深いです。
その"もの"を、執念といえばよいか、怨念といえばよいか、私には判別不可能です。
論理と心理の極限にして、日本史上に残る傑作です。

『愛の論理学』

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#角川新書 #高橋昌一郎

「エロス」→「情熱的な恋愛」
「ルダス」→「遊びの恋愛」
「ストルゲ」→「友情の恋愛」

これらを混ぜ合わせると?


『小林秀雄の哲学』

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#朝日新書 #高橋昌一郎

戦後知識人を本物を挙げるとしたら、小林秀雄は確実に名前があがる数少ない一人でしょう。
そんな人物を、本物の論理学者が紹介し考察するという非常に贅沢な一冊。

"日本から持参した『新訂小林秀雄全集』をボロボロになるまで読むことで、どれだけ救われたことか、筆舌に尽くし難い。"

実体験に根ざした気迫ある解説は、貴重です。



#光文社新書

今更ですが、良書なので紹介。
夢を追っている人も、追っていない人も、すべての人にお勧めできる稀有な本。

"モーリタニアには驚くほど親日家が多い。新参者の私は、先人たちの貢献にただただ感謝するばかりだ。"

先人へ感謝!

「過酷な環境で生活し、研究するのは本当に困難なことだと思います。私は一人の人間として、あなたに感謝します」

泣ける T T やっぱり学問は重要だし、偉い学者さんは偉い!

#講談社現代新書 #高橋昌一郎

人類史上屈指の天才・ゲーデルの哲学の紹介ということで、面白くないわけない!
中二病患者は読むと危険です。 (*´Д`)ハァハァ

〇神の存在のパズル
ゲーデル命題
反機械論または数学的実在論
ゲーデル・ロッサーの不完全性定理
不完全性定理の哲学的帰結
ゲーデル・タルスキーの不完全性定理
ゲーデル・テューリングの不完全性定理
チャーチ・テューリングの提唱
人間機械論の仮説

た、たまらん。ハァハァ。

#毎日新聞社 #ルトワック

ルトワックの逆説的論理を知ると、なぜ大国ロシアがウクライナに苦戦するのかが良く理解できます。

" むしろ、戦略の全領域が逆説的論理に満ちている、というものである。それは、生活の他の全領域で適用される通常の「直線的」論理とはまったく異なるものだ。 "

逆説的論理は、現代戦略論の必須知識でしょう。


#情報文化研究所 #高橋昌一郎

認知バイアスを知っておくことは、ビジネスでも日常生活でも非常に重要です。
我々の認知を歪ませる仕組みをわかりやすく、適切な学問水準で紹介されています。
専門書だとハードルが高いので、手軽に読めて、かつ学問的水準を落とさないような本が待ち望まれていました。
本書がまさにそれです!
読んでおいて損はないです。

#文春新書 #ルトワック

"戦争に対する普通の人々の態度は、たいていは分析的ではなく、知的でもなく、単に感情的なだけだ。彼らは「戦争は嫌いだ!」と言うのだが、それでも戦争は存在する。"

現代の戦争について考える上で参考になる一冊。
"すべての軍事行動には、そこを超えると失敗する「限界点(culminating point)」がある。いかなる勝利も、過剰拡大によって敗北につながるのだ。"

今回の戦争においても「限界点」があり、そして、それは突破されました。
#NHK出版 #ドストエフスキー

ものすごく内容が濃い。
すごいなぁ。
亀山郁夫さん訳の『未成年』をはやく読みたいなぁ。

"イワンの主張はある意味でしごくまっとうであり、理に 適っています。世界には悲惨が満ち溢れているのに、どうしてこれを神が造ったと言えるのか。これが、不信の核心でした。"

ここの問題は、哲学に残された最後の難問なのかもしれません。
そこに踏み込んだ本は↓


『大国政治の悲劇』

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#五月書房新社 #ミアシャイマー

" 大国は自分たちの世界権力の分け前を最大化させようと動く "

ミアシャイマーの著作から学べることは非常に多いです。
特に本書は。
#東洋経済新報社 #ヨラム・ハゾニー

逃げるのか? 戦うのか?
2022年になっても、国境を巡って人類は右往左往しています。
国境にこだわる時代は、未だに終わってはいないのです。
ナショナリズム論の最前線がここに。
" わたしたちは、ナショナリズムと帝国主義について議論するときを迎えている。 "

世界のこれからはどうなっていくのでしょうか?
その岐路において、知るべき知識の一つ。
#日本経済新聞出版

権力者は恐ろしい・・・。
そんな世界情勢の中、権力を握るというのがどういうことなのかを知るのは、もしかするとすごく重要かもしれないので。
#岩波文庫 #カー

リアリズムによる国際政治論。

危機の時代において、理想と現実をリアリズムの観点から見すえることは非常に重要でしょう。
カーも歴史に名を残すレベルの天才です。

#中公文庫 #ケナン

対ソ連「封じ込め」政策を提唱し、冷戦下のアメリカ外交に決定的な影響を与えたケナンの回顧録。
ケナンはマジのマジで天才なので、読んでおいて損はないです。
対ソ連の戦略は、対ロシアの観点からも有益でしょう。

"これは自尊心の問題であり、自国の文明の価値に対して抱く深い信念の問題でもあった。"

ケナンの言葉は知性があり、それ以上の何かもあると思うのです。

#講談社

"悪の概念をばらばらに分解し、ひとつずつ取り上げ、検討していく"

悪というもののがあからさまに現れている現在に、おそらくうってつけの一冊。

"また、これは悪というものを包括的に考える本でもない。そんな作業は一生かけても終えられないだろう。"

悪の問題は根深く、広く、底が見えない。

#文春新書 #ルトワック

" ある国が大きくなって、しかもそれが「平和的台頭」でなければ、台頭して強くなったおかげでかえって立場が弱くなることが容易に起こるのである。 "

ルトワックの中国論。必読。

#文春新書 #ルトワック

今後の日本の国家戦略を考える上で必読の一冊。
異論があるにしろ、ルトワックの見解は読んでおくべきでしょう。

" まず十七世紀のはじめ、徳川家康という最高レベルの戦略家があらわれ、江戸幕府という完全なシステムを構築した。 "

日本史の偉人を戦略的に評価していたり、知識量が膨大で面白い。

" 私は日本の右派の人々に問いたい。あなたが真の愛国者かどうかは、チャイルドケアを支持するかどうかでわかる。民族主義者は国旗を大事にするが、愛国者は国にとって最も大事なのが子どもたちであることを知っているのだ。 "

非常に有用な視点。



#文春新書

題名にギョッとするかもしれないけど、中身はきちんとしている良書。
危機においての知識を得ることができるでしょう。
平和の危機に何か学びたい人のための一冊。

" 胴体には防弾チョッキのつもりか、『少年マガジン』が、ガムテープでぐるぐる巻きにしてあった。そんな滑稽な姿なのに、私は彼らに見とれた。 "

極限状況で人はどう動くのか?
有用で参照すべき情報の一つ。

" 一つは、彼らを、政治家なんぞの命令で行かせたくない、と思った。 "

政治の状況によって、国は危機に見舞われることになります。
今後の日本は、そして世界は、どのようになっていくのでしょうか?

『大戦略論』

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#早川書房 #ジョン・ルイス・ギャディス

世界史を振り返り、グランド・ストラテジーを説明している本。
歴史の闇の部分にも触れていて、面白いエピソードが多数。

" なにしろ「すべての人間は生まれながらにして平等である」と言い切ったこの人物は、ヴァージニアからフィラデルフィアへやって来たとき、高価なお仕着せを着用した奴隷たちにかしずかれていたのである "

ね? 面白そうでしょ?

#原書房

現在の世界情勢を踏まえて、確実に読んでおく価値がある本。
スイスでかつてマニュアルとして、全国の各家庭に配られた一冊。
思考停止に陥らずに、現実をみすえて進むために。

" 軍事作戦を開始するずっと前の平和な時代から、敵は、あらゆる手段を使ってわれわれの抵抗力を弱める努力をするであろう。 "

まさに現在進行形。
未来を予測するためにも、自分や周りの人たちを守るためにも、きっと多くのヒントが記されているだろう。

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