第一部 第七章 津村秀夫『何を破るべきか』の検討


 津村は、〈実は近代精神の超克と同時に現代精神の脱却も必要ではないかと愚考する〉と述べています。
 具体的には、〈我々は日本人の民族的生理に合致した(思想は特有の生理を要求する)日本の古代精神と、その伝統の流れを継承すると同時に、西欧近代精神のたとへばニイチェにしろ、ドストエフスキイにしろ、トルストイにしろ――これを決して軽蔑してはならぬと信ずるのであります〉と語られています。
 津村の述べているところを私なりに解釈すれば、近代や現代の精神のみを重視することは止めようということだと思われます。それは近代や現代の精神を単純に否定することではなく、日本古代の精神を継承しつつ、西欧近代精神における良質な部分は謙虚に学ぶべきだという当たり前の話だと思うのです。




 

 続・近代の超克 へ戻る


 論文一覧 へ戻る

【主要コンテンツ】

《日本式シリーズ》

 『日本式 正道論

 『日本式 自由論

 『日本式 言葉論

 『日本式 経済論

 『日本式 基督論

《思想深化シリーズ》

 『謳われぬ詩と詠われる歌

 『公正考察

 『続・近代の超克

 『思考の落とし穴

 『人の間において

《思想小説》

 『思想遊戯

《メタ信仰論シリーズ》

 『聖魔書

 『夢幻典

 『遊歌論

《その他》

 『思想初心者の館

 『ある一日本人の思想戦

 『漫画思想

 『ASREAD掲載原稿一覧

 『天邪鬼辞典

 『お勧めの本