今号の特集は<「戦争」のできない国民>です。
個人的に秀逸だと感じた記事を紹介します。
・「憲法をとるか、国防をとるか?」佐伯啓思
→ 戦後日本が変則的な事態の上にあることの指摘は重要です。
・「無秩序化する世界、沈む日本」柴山桂太
→ 現状認識の精度が高いレベルにあります。
・「軍事とはいまも生命の駆け引きである」東谷暁
→ 「ルトワックのパラドックス」は、パラドックスではなく現実だという指摘は重要です。
何でもパラドックスとか言って、奇抜性を狙って注目を集めようとするような人には注意した方がよいと思いますね。
・「日本の外交論壇の知的不毛性」伊藤貫
→ 高いレベルというより、正確なレベルの論理性が示されている記事です。
・「誤解された思想家たち 法然房源空」小浜逸郎
→ 最後の一文がなければ、もっと良かったと思います。もったいないですね。
全部の記事を読むのも大変なので、参考までに。