今日も武士道に関係する書物の紹介。本書は日本の能力主義と武士道を関連付けて論じたもので、歴史の勉強にもなって、なにより面白いです。こちらも武士道に興味がある人へは、文句なしでお勧めです。

 

 武士道についての学問的にしっかりした本です。武士が「死の覚悟」を持つ存在だったことが分かります。武士道に関係した本を読みたい人に対し、本書は間違いなくお勧めです。


 とりあえず、めちゃくちゃ面白いです。この人は、人類史に聖人として名を残すことが確実だと思われます。もちろん、この方の言うことをすべて間に受ける必要はありませんが、まずはこの人が為したことを知っておくべきだと思います。強くお勧めします。

 題名から分かりますが、戦略についての本です。

 いわゆる戦略論という括りで見るなら、他の著作をいくつか見ているなら、あまり得られることはないように思われます。初心者にお勧めするなら、ルトワックとかリデルハートを見た方が良いです。もっと言うなら、孫子やクラウゼヴィッツの解説書も見た方が良いです。


 データに基づいて、人類の健康と豊かさについて経済学的に語られています。

 やはりデータに基づいた見解というのは重要です。文章も読みやすいですし、良書です。特に、援助についての批判的な著者の見解は非常に重要です。機会があれば読んでみることをお勧めします。



 磯田道史さんの著作は間違いがありませんね。本書も素晴らしい内容です。

 分かりやすく、ためになり、面白いと三拍子そろっています。つまり、抜群です。

 磯田さんは、日本の歴史についてそれはもう詳しいのは誰もが分かるところですが、それに加えて多種多様な知識も身に付けていますね。たとえば、荻原重秀を論じているところでは、ポスト・ケインズ派などの異端派経済学の知識などもしっかりと踏まえた上で論じています。ですから、論拠がしっかりしていて、説得力があるわけなのです。



 アマルティア・センの有名な「人間の安全保障」を分かりやすく理解できます。

 個人的には、センは理想主義的すぎるような気もしますが、議論の中に重要な論点が含まれていると思われます。


 心の哲学の基本文献ですね。ちくま学芸文庫で出たので読んでみました。

 あくまで入門書です。心の哲学をある程度知っている人からは、物足りなく感じられるかもしれません。初心者には向いていると思います。手っ取り早く著者の考えを知るためには、第四章の「生物学的自然主義」だけ読んでみるのも有益化もしれません。


 とても分かりやすくて面白いです。スラスラと読めます。

 もちろん、細かいところに異論はあるのですが、そこに突っ込むのは野暮だなというほどの出来です。50冊中21冊は読んだことがありました。残りで面白そうなのがありましたので、3冊くらい買って読もうと思いました。 松原 隆一郎『経済学の名著30 (ちくま新書)』が学問的だとすると、こちらはより一般向けな感じですね。分かりやすさと面白さを優先するならこちらがお勧めです。厳密性を追従するなら、紹介されている本そのものや、他の評論も読む必要があると思います。




 マルクス・ガブリエルについての特集です。全体的に、肯定的な見解はつまらなく、否定的な見解が面白いです。なぜなら、肯定的な見解は根拠が曖昧であり、否定的な見解は論理が明確だからです。

 文句なく面白かったのは、以下の3つの論稿です。



・『我々の宇宙を超えて』 野村泰紀
 →説明も分かりやすく、単純に宇宙論として興味深かったです。

・『リアリズム論争のために 分析哲学のドイツ的総合の惨めさについて』 小泉義之
 →切れ味が凄まじいです。大変面白いです。

・『物理主義を論駁することの難しさについて』 太田紘史
 →こちらも否定的な見解の論稿。やはり、論理の鋭さが面白いです。



 ちなみに、私自身はマルクス・ガブリエルの哲学はかなりいかがわしいと感じています。大まかにいうなら、「存在するとは、意味の場のうちに現象すること」という点と、集合論のおかしな利用という点が問題です。前者は、意味論と存在論を曖昧に結び付けており、その差異にも関わらず、なぜ単純に結び付けて論じられるのか不明瞭だと感じられます。後者については、小泉義之さんの論稿の論理が非常に参考になります。全体という概念を論じるにあたり、自己言及のパラドックスを悪用しているように感じられます。