2014年6月アーカイブ

 ローティを今まで読んだことがなかったことと、プラグマティズムという言葉に引っかかるところがあったので読んでみました。

 最初の「日本語版によせて」によると、


 わたしがこの本によって示したいのは、アメリカのプラグマティックな伝統が、いわゆる「分析的」哲学のほとんどを特徴づける科学主義および形式主義と、より「文学的」で「思弁的」な哲学との間の、率直な仲介者となりうるということである。


 だそうです。

 かなり長いですが、かなり曖昧で冗長です。

 ローティのプラグマティズムは、パースのそれとは別方向へ飛んでいき、ジェームズに触れて、デューイ礼賛状態にいたります。めんどくさいです。

 コスモポリタンを気取ったヨーロッパ礼賛野郎です。めんどくさいです。

 面白くて簡潔で読みごたえがあるのは、本書の内容そのものよりも、解説や訳者あとがきの方になります。そこで示されているローティの問題点には非常に納得がいきます。一方、そこから展開されるローティ擁護には、無理がみえて何とも言えない気分になります。


 本書では、グローバリズムに警戒感を抱く世界的知性が結集しております。エマニュエル・トッド、 ハジュン・チャン、中野 剛志、藤井 聡、柴山 桂太、堀 茂樹という豪華メンバーになります。

 2013年12月2日に国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)で京都・国際シンポジウム「グローバル資本主義を超えて ‐Beyond Global Capitalism‐」が開催されました。そのときの内容と、対談が合わせて掲載されています。

 シンポジウムのときは、翻訳の関係もあり、エマニュエル・トッドやハジュン・チャンの発言に聞き取れないところも多かったのですが、本書のように活字でまとめてもらえると、その主張をじっくりと吟味することができます。

 特に、トッドの発言には、知識人としての知的誠実性が感じられました。はっきり断言できないところはそれを明示し、自身の希望と異なる予測結果も誠実に話すということは、なかなかできることではありません。立場に微妙な違いがあったとしても、このような人物には敬意を抱かずにはいられません。まさしく、知的な議論ができる人物だと言えるでしょう。

 第3部の「自由貿易とエリートの劣化」は、考えるべき論点が多く含まれています。一読をお勧めします。


『発言者55』

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 今号の特集は、<保守思想が再建する「国家と人間」>です。気になった論稿にコメントしていきます。


<榊原英資の日本改造論 保守主義者達の堕落>榊原英資
 日本の伝統、歴史を尊重することは重要だし、そうした意味での保守主義を筆者は評価するにやぶさかではない。しかし、本来の保守主義と「右寄り」の政策とは似て非なるものだろう。日本はアジアの大国。しかも経済に限っていえば、日本の最大のパートナーは中国だ。日中、日韓関係は日米関係とともに日本外交の柱である。


→ (;´゚д゚`) 何言ってるの・・・?
   マジで理解できない・・・。
   経済の最大パートナーだから、外交の柱とするのが保守だって言っているの?


<平成日本やぶにらみ新検証 「新銀行東京」はどうなった?>佐藤洋二郎

→ 面白かったです。一見の価値ありです。


<憶い出の人々 叔父と父親との馬鹿気た諍い>西部邁

→ 面白かったです。こちらも一見の価値ありです。


<回帰する歴史と漂流する歴史観>佐伯啓思
 もちろん、現実的な選択肢として、ポツダム宣言の背後にある歴史観を俎上に上げ、アメリカの政治的信条というべき「近代主義」の普遍的歴史に対して、われわれの歴史観を打ち出すなどということが容易にできるとは思えない。


→ 戦後の優等生的発言をはみ出す勇気があれば、十分に可能だと思います。


<「無の思想」について>佐伯啓思×西部邁

→ 会話が微妙に噛み合っていませんね。
  その噛み合わなさが、この対談の妙味になっていますね。

  

 どれくらい違うかと言うためには基準がないとならない。一メートル違うのか、どっちが上か下か基準が必要になる。基準は差し当たり絶対があって初めて相対がある。


→ 上記は西部氏の発言ですが、この発言自体は至極まっとうです。
  しかし、この発言を前提と見なせないような人がいて、
  その人にとっては、ここに飛躍があると思えてしまうのですよね。
  そのような人は、その飛躍を埋めるために、のたうち回ることになるのです。


<私の保守思想 絶対他力と職人の美>中島岳志
 いくら優秀な人間でも、完全性を備えた人間は存在しません。人間は誤謬から自由になることはできず、知的にも倫理的にも完成することはありません。


→ フムフム(*゚Д゚)φ))ナルホド!!


 その作業の末に、我々は洋の東西を超えた「保守の普遍的構造」を見出すことができるのです。


→ ギャガ━━━━Σ(゚д゚lll)━━━━ン!!!!


 小説を書くには技巧が必要ですが、そのテクニックについて書かれた本ですね。

 小説を読むことはあっても、それがどのような工夫の基に書かれているかを意識することはあまりないとは思うのですが、そこに興味のある人には面白いと感じられるはずです。

 例えば、次のような指摘には、なるほどなとうなずいてしまいます。


 いかにも喋っているような雰囲気は、実は、「本当の」作者が計算に計算を重ねて、丹念に推敲を加えた結果である。かりに現実の話しぶりを忠実に模倣した語り口で書いたとしたら、会話を録音してそのままテープを起こしたものと同じで、ほとんど理解不可能な代物しか出てこないだろう。計算して作り出したものこそが、本当らしさ、誠実な響き、真実を語っているという印象を生み出すのである。


 また、次のような指摘も深いですね。


 ある本が「独創的」であるというのは――よく用いられる賛辞ではなるが――いったいどういう意味なのだろう? たいていの場合、それは作家が前例のない何ものかを創造したということではなく、現実の慣例的、慣習的描写法から逸脱することにより、我々がすでに観念的な「知識」として持っているものを「感触」として伝えたということだ。異化とは、つまるところ「独創性」の同義語である。


 他にも、参考になるテクニックや考え方が示されているので、小説のテクニックに興味のある方にはお勧めです。


 『HUNTER×HUNTER』が復活しましたね。

 冨樫義博さん、仕事してるね。


 冨樫仕事しろ! → 冨樫仕事した!

 冨樫仕事しろ! → 冨樫仕事した!

 冨樫仕事しろ! → 冨樫仕事した!


(1)謎の古代遺跡を守る正体不明の球体 兵器ブリオン

(2)欲望の共依存 ガス生命体アイ

(3)殺意を伝染させる魔物 双尾の蛇ヘルベル

(4)快楽と命の等価交換 人飼いの獣パプ

(5)希望を騙る底なしの絶望 不死の病ゾバエ病


 やべぇ・・・。楽しみすぎる。

 とりあえずゴンとかどうでもいいんで、

 ジンとパリストンがどう出るのか楽しみ。


 とりあえず現在、

 『HUNTER×HUNTER』・『喧嘩稼業』・『刃牙道』・『修羅の門 第弐門』が待ち遠しい。

 漫画大国・日本、万歳!