イワン・カラマーゾフ「一体この世界に、赦すという権利を持った人がいるだろうか? 僕は調和なぞほしくない、つまり、人類に対する愛のためにほしくないというのだ。僕はむしろ贖われざる苦悶をもって終始したい。たとえ僕の考えが間違っていても、贖われざる苦悶と癒されざる不満の境に止るのを潔しとする。」

はっきり言っておきましょう。イワンは間違ってはいないのです。

だからこそ、恐ろしい......。



「言霊」の意味を知りたい場合は、『万葉集』『続日本後紀』『大鏡』『賀茂保憲女集』『散木奇歌集』『清輔朝臣集』『倭字正濫抄』『万葉代匠記』『祝詞考』『万葉考』『語意考』『倭訓栞』『古事記燈』『真言弁』『古事記伝』『くず花』『祝詞講義』などを読むとよいでしょう。

面倒でしたら、これを読めば十分です。



イワン・カラマーゾフ「すでに罪なき者が苦しめられてしまった後で、地獄なぞがなんの助けになるものか! それに地獄のある所に調和のあろうはずがない。僕は赦したいのだ、抱擁したいのだ。決して人間がこれ以上苦しむことを欲しない。もし子供の苦悶が、真理の贖いに必要なだけの苦悶の定量を充すのに必要だというなら、僕は前からきっぱり断言しておく、―― 一切の真理もこれだけの代償に値しない。」

この真理はとてつもなく、重い。



「もののあはれ」を知りたいなら、紫式部の『源氏物語』や『拾遺和歌集』や『徒然草』を参照した上で、本居宣長の『紫文要領』と『石上私淑言』を読めばばっちりです。

面倒なら、これだけ読めばばっちりです。


世界哲学史3』(ちくま新書)には、「キリスト教哲学で悪の問題がテーマになるのは、神が全能であるにもかかわらず、なぜ悪が生ずるのか、という疑問が生ずるからである」という記述があります。

でも、実は、キリスト教の神を無視したところで考える「悪の問題」のほうが、ずっとたちが悪くて、攻略が困難なのです。



日本の「大和魂」を知りたいなら、『後拾遺和歌集』『源氏物語』『大鏡』『今昔物語集』『中外抄』『愚管抄』『歌意考』『うひ山ぶみ』『古道大意』『沢能根世利』『夜明け前』などが参考になります。

でも、そんなに読むのが面倒なら、これを読めばわかります。


『世界哲学史3 ──中世I 超越と普遍に向けて』(ちくま新書)には、「人間の営みにおいて、悪の問題を避けて通ることはできない」という記述があります。

避けては通れない「悪の問題」について、徹底的に考え抜いたらどうなるかの結末がここに。


日本の「和」を知りたいなら、『論語』と『十七条の憲法』の比較の上で、『国体の本義』『新古今和歌集』『葉隠』『夢ノ代』『万葉集』などを読むとよいでしょう。

それは面倒だというなら、これを読めば、ばっちりです。


ヘーゲルの『法の哲学』では、〈「正義が行なわれよ」ということは、「世界はほろびよ」という結果をもってはいけない〉と語られています。カントに比べると柔軟で妥当な対応をしているようです。

でも、だからこそ、ヘーゲルだとここにはたどり着けないでしょう。



」の章では、日本人の愛が語られます。

古代の「愛」、仏教の「愛欲」と「喜愛」、儒教の「仁愛」、キリスト教の「愛」と「大切」など、けっこう幅広くて面白いのです。



カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

最近のコメント

アイテム

  • IMG_1201.jpg
  • IMG_1199.jpg
  • IMG_1198.jpg
  • IMG_1197.jpg
  • IMG_0920.jpg
  • IMG_0920.jpg
  • IMG_0915.jpg
  • IMG_0896.jpg
  • IMG_0884.jpg
  • IMG_0775.jpg