『わしズムVol.30』小林よしのり責任編集

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 祝! わしズム復活!
 『前夜 ZENYA』と比べ、『わしズムVol.30』は、すべてにおいてパワーアップしています。
 特筆すべきは、田中卓先生の「女系天皇公認の歴史的正当性」です。「天籟」に〈45枚もの渾身の力作〉とあるのを見たときは、感情的で冗長な文章になっているのではと思っていましたが、まったくそんなことはありませんでした。内容は非常に論理的であり、読みやすいものでした。88歳にしてこれほどの論考を執筆できることに対し、ただただ尊敬の念を抱くばかりです。私が特に感銘を受けたのは、〈「夫婦」を日本語で一般に「メヲト」と訓むのは、「女(め)・男(をとこ)」のことであり、父母を「母父(おもちち)」と訓ませた例が万葉集に見える。〈女・母〉を〈男・父〉よりも上位に呼んだのである〉という箇所です。皇統継承における「男系男子」は日本の誇りなどではなく、シナ由来の観念だということが良く分かりました。
 西田昌司議員へのインタビュー「日本の自主防衛を語ろう!」も、読んでいて嬉しくなりました。小林さんと西田議員の感性がかなり一致しているため、論理が流れるように頭に入ってくる気がしました。
 わしズムが復活したのですから、是非「卑怯者の島」を復活させてほしいです。以前のわしズムでは、「卑怯者の島」も「夫婦の絆」も未完なので、「10万年の神様」も未完に終わるのではないかと疑っています(笑)。「10万年の神様」は未完でも良いですが、「卑怯者の島」は是非とも完結させてほしいです。
 「女について」は、ひどいですね(笑)。〈秘め事をぺらぺら友人にしゃべるのってなんでだ? わしのプライベートがだだ漏れになってしまうじゃないか!〉と他人を怒るくせに、自分はそれを漫画にして公表するとは・・・。処女を一回でやり捨てとは・・・、いくらなんでも酷いですね。危ない男に惹かれる女の人以外は、うかつに小林さんの毒牙にかからないように注意しましょう(笑)。

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