『日本恋愛思想史(中公新書)』小谷野敦

| コメント(0)
 題名に日本という語がありますが、世界各国の文献の実例をもとに、恋愛について語られています。数多くの例が示されていますが、割とさくさくと読めました。
 p.26に、〈日本では「非モテ」を語らずに恋愛を語ることは出来なくなり、また語らない恋愛研究の類は見向きもされなくなった。恐らく、西洋にはまだそういう文化はなく、恋愛論のレベルは、世界的に日本がいちばん高いのである。〉と主張されています。本当でしょうか?
 個人的に面白いと思った箇所は、p.133の〈性的人間というのは、死への恐怖というものをあまり持たないのかもしれない。あたかも、飲酒運転をする人間が、自分だけは大丈夫だと思うように。〉という意見です。本当でしょうか?

コメントする