佐伯啓思氏の2008年から2011年の時評や評論をまとめたものが本書です。
少し時代状況が古い感じがする評論もあります。2012年の最新の評論も入れてほしかったところです。ですが、論じられている内容は、鋭く深いです。
例えば、〈大きな政策対立を前提にした二大政党政治は、日本では困難だと知るべきである(p.36)〉という意見や、〈自由がドグマと化したとき、「自由主義」の名のもとに多様性が失われ、抑圧が進展することもありうるのだ(p.101)〉という意見など、改めて考えさせられます。
今後も的確な評論を期待しています。
少し時代状況が古い感じがする評論もあります。2012年の最新の評論も入れてほしかったところです。ですが、論じられている内容は、鋭く深いです。
例えば、〈大きな政策対立を前提にした二大政党政治は、日本では困難だと知るべきである(p.36)〉という意見や、〈自由がドグマと化したとき、「自由主義」の名のもとに多様性が失われ、抑圧が進展することもありうるのだ(p.101)〉という意見など、改めて考えさせられます。
今後も的確な評論を期待しています。
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