『影法師(講談社文庫)』百田尚樹

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 今更ですが・・・、百田尚樹さんの『影法師』を読んでみました。
 百田さんの作品については、圧倒的な信頼感がありますし、どこの本屋にも置いてあります。そのため、出張先などで持っていった本を読み切ってしまったときのために、あわてて読まずに取っておくのも一つの方法ですね(笑)
 そうです。出張先で買って読んだわけです。

 ありきたりな表現ですが、大傑作ですね。泣くわ~、これは。

 主要な登場人物たちが、まさしく高潔と呼ぶに値する人間なのですよね。

 あえて言うなら、彦四郎が勘一に「友の夢を聞いて、簡単に忘れられるものではない」という台詞があるのですが、ここは「夢」ではなく「志」と言ってほしかったなぁ・・・。まあ、細かい話なのですけどね・・・。

 また、勘一が老女と話したとき、老女の言った「わしら百姓は死ぬまで働く。働けなくなった時が死ぬときですじゃ」という台詞は、深いですね。とても深いです。

 『永遠の0』も紛れもない大傑作ですが、この『影法師』も素晴らしいです。読んでよかったです。

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