『僕たちの国家(TAC出版)』三橋貴明

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 三橋貴明さんの『僕たちの国家』を読んでみました。
 気になった箇所にコメントしてみます。

【p.58~59】
 我が国は翻訳文化が高度に発達し、大学教育まで自国語で行っています。現実の世界には「自国語」で大学教育を執り行える国は、旧西側先進国を除くと、ほとんどありません。理由は、外国語で書かれた高度な文献を、自国語に訳すことができないためです。結果的に、高校までは母国語で教育を受け、大学などの高等教育は「英語」になってしまう国がほとんどです。

→まったくその通りだと思います。ちなみに、日本語は曖昧だとか言う人っていますよね。そういった人には、「曖昧なのは日本語じゃなくて、あなたの頭ではないのですか?」と言ってやりたいですね。

【p.65】
 もともと、日本には(もちろん中国にも)経済という単語はありませんでした。明治期に外国の語彙、概念を輸入した際に、economyという単語に「経済」という2文字を当てたわけです。

→う~ん。これは間違っていると思います。例えば、江戸中期の儒学者である太宰春台(1680~1747)は、1729年に『経済録』という本を出しています。その中には、「天下国家ヲ治ルヲ経済ト云。世ヲ経シテ民ヲ済フト云義也〉と説明されています。

 あと、p.132~133のナウル共和国の事例は、とても興味深かったです。


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