『解釈としての社会批判(ちくま学芸文庫)』マイケル・ウォルツァー

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 マイケル・ウォルツァーは、アメリカの政治哲学者です。コミュニタリアニズム(共同体主義)の一人だと言われたりもしています。

 内容については退屈な箇所もありますが、気になるところもある感じですね。例えが『聖書』とかなので、日本人だと内容が頭に入りにくいというのもあるとは思いますが。

 三章から成っています。それぞれの章の題名と、気になった文章を紹介してみますね。


<第一章 道徳哲学の三つの道>
 発見も発明も議論を終わらせることができない。(一時的であるにしても)多数派を占めている賢人たちを凌駕する「証明」はない。そのことが「それは天にあるものではない」ということの意味である。私たちは議論を続けなければならない。


<第二章 社会批判の実践>
 物語を語るほうがよい。決定的で最善の物語は存在しないとしても、また、いったん語られれば将来の物語作家たち全員の仕事がなくなってしまうような究極の物語は存在しないとしても、とりあえず物語を語るほうがよいのだ。


<第三章 社会批判者としての預言者>
 各民族には、それぞれ特有の預言が与えられる可能性がある。それはちょうど、おのおのの民族ごとに、固有の歴史、解放の経験、そして神との言い争いがあるのと同じことである。


 どうです。参照すべき箇所があるのが、分かると思います。


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