『ナショナリズム入門(講談社現代新書)』と『日本人に生まれて、まあよかった(新潮新書)』の感想を書きました。
『ナショナリズム入門』の方は、ASREADで【ナショナリズム論(1) 国境や国籍にこだわる時代は終わったのか?】や【ナショナリズム論(2) 対E・ルナン】を書いていたので、やっぱり気になったのです。ナショナリズム論は(7)まですでに書き終わっているのですが、この本のために(8)を書かなければならなくなるかもしれないので、とりあえず読んでみたのです。結論から言うと、この本についてナショナリズム論は書かないです。方向性が違っていましたし、ナショナリズム論で批判しようとした論点とはまた違っていたのでね。
『日本人に生まれて、まあよかった』の方は、面白かったのですが、かなり批判したいところもありましたね。感想では、空気を読まずに言っちゃっていますが、実はさらに細かいところでいくつか批判できたりできるのです。ただ、批判箇所が多くなると、書くのがめんどくさくなるのですよね(笑)
私は、西部邁さんや中野剛志さんの著作について論じたりするのですが、それは、ほとんどが同意できて、相違点がわずかだからなんですよね。相違点がわずかだと、そこを集中して論じることで、思想的に深みが生まれると考えているわけです。
逆に、批判箇所が多すぎると、そもそも相手したくなくなってしまうのですよね。一冊の本で、批判箇所が5つを超えると、全部を批判しようとは思わなくなるのですよね。
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