『遺稿焼却問題』(2)

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#永井均 #永井哲学
最初1ページの「人と交わらぬ人生」について、哲学的というより社会学的に考えを膨らませてみたら面白かった。
が、そんなことをしていると読み終えることができない。
別の本も読めない。
だから、泣く泣く、立ち止まらないよう読み進めたわけで。
特に面白いと思ったのは、

・人と交わらぬ人生
・統御可能な狂気
・パダハン語
・言語という夢
・死んだら無になる
・仏教に欠落しているもの
・善悪を克服した人
・論理的誤り
・的外れな善意

など。

「死んだら無になる」には、

" ところで、現代日本の多くの人は死んだら無になると信じている。
だから、死ぬだけで永遠の存在の流れから解脱する仏教の悟りに限りなく近づける、と信じていることになる。
そう信じてしながら修行もする人が多いのは何故だろうか? "

とあります。
面白い論点です。

死んだら無になる⇒解脱する仏教の悟り という前提を置き、
上座部仏教と大乗仏教を融合した論理を突き進めると、
とても恐ろしい結論に到達します。

興味があるなら↓

『世界の終わる理由』 (二見書房)

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