読み始めましたが、最初の「人と交わらぬ人生」について何か書いてみたくなり手が止まってしまいました。
永井さんの本は、ところどころで立ち止まる箇所があるのですが、さすがに最初に1ページで手が止まるとは・・・。
「人と交わらぬ人生」について考えたこと(1)
「人と交わらぬ人生は生きるに値しない」と「自殺してはならない」が同列に語られているが、間違っていると思う。前者は哲学的にも社会学的にも重要な論点だが、後者はカルト宗教の一つの教義に過ぎないのだから。
「人と交わらぬ人生」について考えたこと(2)
ここで出てくる人物は、この問題の例として適切ではないだろう。なぜなら、東西の古典文学を読んでいるから。つまり、この人物は、明らかに人と交わっている人生を送っているのだから。それが生者か死者かは、ここで大きな問題ではないだろう。
「人と交わらぬ人生」について考えたこと(3)
「よくない(犯罪や不道徳行為とは別の意味で「悪い」)という通念」は、恥と罪との構造の違いからうまく説明できると思う。