映画『レ・ミゼラブル』

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 昨日、映画『レ・ミゼラブル』を見てきました。
 私にとって『レ・ミゼラブル』は、大学に入ってすぐのGWに読んだものであり、感慨深い作品です。10年以上前に読んだきりでしたが、映画を見ている内に、本の内容を次々と思い出すことができました。
 感想としては、たぐいまれな名作です。約3時間におよぶ大作ですが、やたら長い原作を見事に収斂させて時間内で表現しきっています。ミュージカル調で話が進み、歌によって語られる人間の心が観衆に響きます。
 登場人物の人選が素晴らしいです。主人公であるジャン・バルジャンはもちろんのこと、少女時代のコゼットの原作の挿絵との一致度は驚嘆するほどの出来です。ジャベールは、もう少し細身の方が合っていたかもという印象を受けましたが、蛇足な意見ですね。すべてのキャラクターが、美事な演技をもって作品を盛り上げてくれています。特にエポニーヌの献身は、心打たれますね。
 原作に対してかなり忠実な再現を試みていますが、若干の変更もあります。ジャベールの自殺の理由と、ジャン・バルジャンの最期の描写は映画ならではの表現がなされていて秀逸です。良い意味での変更ですね。
 批判らしい批判が浮かびません。原作を読んでいても読んでいなくても楽しめる大傑作なので、是非見に行ってください。一緒にいった人は原作未読でしたが、十分に楽しんでいました。
 主人公であるジャン・バルジャンの世界は、少なくとも二度、別の世界へと変わりました。偉大な人物の偉大な人生を、是非、ご覧あれ。

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