日々の黄昏にさまよう陽炎は
言うべき言葉も知らずに嘆き悲しむ
明日の糧に手を伸ばすその心根に
砕けた刃が胸に突き刺さる
「きっと、大事なものなど何もないよ」
そう言った君の瞳が綺麗で
僕は僕に刺さった刃をさらに抉り込む
その痛みで僕は歓喜する
痛みだけが生きているということを強く
強く感じさせる
その虚無によって
僕は君に沈み込む
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