昨日の柴山桂太×施光恒 トークイベントについて簡単にまとめてみます。
昨日の柴山桂太さんと施光恒さんのトークイベントについて。
基本的には、ダニ・ロドリック『グローバリゼーション・パラドクス』と
『まともな日本再生会議』にそった議論が展開されていました。
以下、メモしたところをいくつか。
(間違いがありましたら指摘してください)
・『まともな日本再生会議』は3,4回集まって対談していた。
・『まともな日本再生会議の中野さんの過激な発言は大分カットされたらしい。残念。
・欧米人の自己認識は啓蒙的でおかしい。
・保護貿易を取らずに発展した国などない。
・日本人はフリードリッヒ・リストをすぐに訳した。さすが。
・岩倉使節団は、ヨーロッパ文明の基礎はナショナリズムとグラディアリズムだと見抜いた。
・我々(日本)の方が普通であって、ヨーロッパ的な方がおかしい。
・世界価値観調査によると、EU市民なんていない。
・国の数は増えていく。民族は2000くらいある。
・大学では、スーパーグローバル人材を育成するらしい(笑)
・トッドは、成田空港に着くと、日本は変わっていないと思うらしい。褒め言葉ね。
・日本は国語教育で成功した。
・お年寄りの法がネーション意識が高い傾向がある。
・日本は少子高齢化で、ナショナリズムが高まる。老人ナショナリズム、高齢化ナショナリズム。
また、聴衆から二つの質問があがりました。
一つは、通貨論について。これは、私が聞きました。もう一つは、移民について。
【通貨論】
・輸出は為替が大事。ちょっとした変化でバランスシートが吹っ飛ぶ。
・ドルは現在世界最高の通貨だが、アメリカの国力低下によりドルの長期的弱体化がおこる。
・柴山さんは、通貨論については変動相場制以外の可能性を含めて今後考えていくとのこと。超楽しみ。
【移民】
・ロドリックは人の移動は足りていないと考えていて、移民送り出し国にも責任を負わせるべきと考えている。
・柴山さんは、それはうまく行かないと考えている。帰ってこない人をどうするの?
・ロドリック自身が、トルコ人でアメリカで働いているという背景もある。
・トッドは、日本の問題は少子高齢化で日本は移民を受け入れるべきと言っている。
・施さんはそれには反対で、日本には移民は合わないと考えている。
・移民は国家主権の問題。
・日本は法や権力ではなく、慣習や常識が大事。学級崩壊も、他国に比べれば少ない。
・移民は法で対処するため社会的コストが高い。
・移民を送り出さなくてよい社会を目指すべき。
・日本は単純労働の移民を受け入れるのではなく、国作りを支援すべき。
・アジア全体が少子高齢化になるので、国内で人をまかなうことを前提にすべき。
こんなところでしょうか。
ためになりますね。
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