間違いを指摘するとき

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 他人の間違いを指摘するときには、注意が必要です。

 例えば、何らかのモデルでシミュレーションを行うということは、学問的に広く行われていたりします。そのモデルが現実の近似であるとき、現実を適切に現していないという場合があります。その間違いを指摘する正当な方法は、モデルを修正し現実と適合的なデータを導き、修正前のデータより、より適切なモデルであることを示すことなどが挙げられます。

 ただし、モデルを修正することはかなり難しい問題です。例えば、ある無視されている要素をモデルに追加しようとしても、数式モデルを弄繰り回すのは数学的なセンスが必要であり、一筋縄ではいかないのです。

 そうした場合は、言葉で丁寧に説明することが一つの方法になります。このモデルでは、この要素を考慮していないと指摘することは、大事なことだと思います。

 注意すべきは、自説を主張するに際して、自作自演にならないようにすることです。ここでいう自作自演とは、自説に都合のよいデータを持ち出し、自説に都合の悪いデータを排除するようなやり方です。

 このような方法には、いろいろなパターンがあります。例えば、特定の時期のデータだけで論じて、都合の悪い時期のデータを考慮しない、などです。

 注意が必要ですね。


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