まるで暗号解読

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 工場の設備投資などは、かなりの長期的スパンで行われます。

 五年とかだと早い方で、十年以上もざらですね。

 十数年前の設備の更新とかなると、いろいろと大変です。

 もちろん、性能アップしなくちゃいけないのはいけないのですが、前と同じことができなければならなかったりするのです。

 機械に何かをさせる場合には、それ用の設定が必要なのですね。

 あれをやりたい場合はこれ、それをやりたい場合は何々といった感じで、個別に検討が必要だったりします。

 そのため設備の更新が現実的なスケジュールにのると、そういった検討のために、当時の資料をかき集めたりするわけですね。


 そのときの担当者、誰も残っていないよ・・・。

 この文章のここに書かれているの、一体全体どういった意味だよ?

 なんで、ここの記載から、こういった機能の要望につながるんだよ?


 などと、大変なことになったりするのです。

 過去の文献をあさり、真実の意味を読み解く。

 それはまるで、暗号解読のようなわけで・・・。


 まあ、そんなことをしている日常なわけで。



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