映画『ビブリア古書堂の事件手帖』を見てきました。
点数は、少し辛口で65点です。
ドラマ版に比べると、相当に良かったんですけどね。まあ、ドラマ版は1話しか見ていないですが(笑)。
小説版は大好きな作品です。小説版の栞子と大輔は、清楚な美女とゴリラ系いいやつって感じがします。一方、今回の映画では、キャストが黒木華さんと野村周平さんなので、地味子とイケメンといった感じでだいぶイメージが違うというか...。ただ、原作のイメージにとらわれなければ、味があって、これはこれでよかったと思います。
また、大輔の本当のおじいちゃんである東出昌大さんが、かなり存在を主張していますね。ラブシーンはいらないだろと思いました。でも、それって私に固有の感想かもしれず、一般的には需要があって重要なのかなぁ? 個人的には、ドラマとか映画とかのラブシーンの必要性があまり理解できないので...。別にカマトトぶってるわけではなく、エロならエロでもっと濃いのを見ればよいだけだと思っている人なので。まあ、蛇足ですね。
点数が低いのは、やはり終盤が明らかにおかしいからですね。中盤までは割と好印象なのですが、終盤になるとかなり雑になる印象です。まず、バイクと軽自動車のカーチェイスが意味不明。無駄に時間をとりすぎ。また、その後の格闘シーンもひどすぎ。大輔が弱すぎだし、迫力がまったく無いし。途中で野村周平さんの筋肉をわざわざ見せているのに、原作の柔道をやっていたという設定はガン無視で、超弱い(泣)。また、大輔がバイトを止める切っ掛けとなった確執を、きちんと解決することなく、なあなあで、最後に大輔がかなり(場面的に)ぶっ飛んだ発言をして終了。ひどい。
少なくとも、原作はきっちりしていたので、カーチェイスと格闘を減らして、心情や説明に時間を費やせばよかっただけなのに...。なぜに、カーチェイスに時間をかけるのか...。
あと、盲目のふりをする人が出てきますが、その嘘に栞子が気づけないのも変ですね。そいつのウソが露呈したのも、単なる偶然で、全然知的じゃなくて減点。
・・・・。
けっこう辛らつに語ってしまいましたが、雰囲気は悪くなかったので、見に行ってもよい作品だと思います。それにしても、原作小説の人気が絶頂のときにやるべきだったよなぁ...。どうも時期を逃した感じは否めないですね。
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