『エコノミクス考察』に、レオン・ワルラス『純粋経済学要論(1874-77)』を追加しました。
現在の経済学というか、新自由主義の経済学を批判する上で、ワルラスは避けて通ることはできないでしょう。
数学的なシミュレーションという観点から、極めて限定的にとらえておかなければならない考え方です。ワルラスの自信満々ぶりは、過剰だといわざるをえないですね。
そもそも理工学系のシミュレーションをやっていた経験から言わせてもらえば、自由度が一つ増えることの系の複雑度の増大の影響とか持ち出すまでもなく、ワルラスは世の中を単純化しすぎています。
ただ、数学的に考えることにも意義はあるので、問題は、正しく数学を適用することにあるわけです。無理矢理に数学化している系を見抜くことが重要になってくるわけです。
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