地道な作業が大切です。
日本には、西行(さいぎょう)[1118~1190]という有名な歌人の僧侶がいました。
彼の作品に、『山家集』というものがあります。
岩波文庫からは、1928年に『山家集』が出ています。
そして、2013年に『西行全歌集』が出ており、その中に『山家集』も掲載されています。
かなりの年月が経過しており、やっぱり最新の方が読みやすかったりするのです。
例えば、以下のような感じですね。
1928年版:かぐら歌に草とりかふはいたけれど猶其駒になることはうし
2013年版:神楽歌に草取り飼ふはいたけれど猶その駒になることは憂し
というわけで、過去作品も、1928年版から2013年版に変更したりしました。
具体的には、『日本式 正道論』の『仏道』と、『日本式 言葉論』の『心』です。
こういった細かい作業を、長期休暇などにしていくわけです。
見方によっては、病的ですね(笑)。
ただ、こういった地道な作業が、言論をしていく上での武器になっていくわけです。
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